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コース内への侵入を防ぐ方策について

「マイナビ ツール・ド・九州2023(以下、大会という。)」の開催に伴い、大会を安全に実施するための規制計画を立案し、各県警本部及び所轄署との協議を重ねました。

特に、福岡ステージはラインレース(周回コースのないロードレース)であり、規制区間も約150kmとなるため、以下の内容を確認しました。
・大会事前周知を含め沿道住民の合意形成をとること
・規制時間はなるべく短くすること
・規制区間内における安全を確実に保持すること
※規制時間の設定・規制区間内のクリア・安全確認後の規制解除

詳細は以下の通りです。

 

■交通規制の範囲
大会では、道路使用許可を受ける主催者が、各ステージのスタートからフィニッシュまで原則として両側車両通行止めの規制とし、競技の安全を確保するために適切な人員や資機材を配置する。ただし、福岡ステージスタート付近の国道322 号及びフィニッシュ付近の県道10 号の2 か所の中央分離帯によって対向車との緩衝区域がある道路については片側通行規制とする。当該区間のうち、中央分離帯の途切れている箇所にはコーン等の配置を行い、反対車線からの流入を阻止する。

 

■事前告知
部外者によるコース内への進入の多くは誤進入の場合が多い。そのため、コースとなる道路上と、その道路へ向かう各交差点等に交通規制を知らせる看板を設置するとともに、地域住民等に対して、大会ホームページやSNS、地元自治体やマスコミを通じた事前の周知を行う。9 月より毎週末に大会告知のための広報車が各ステージを走行し、コース沿道の住民
への周知を図っている。
規制範囲の広い福岡ステージでは、通過市町村において、延べ900 回以上の説明会等を実施している。10 月の3連休のため多くの観光客が見込まれる熊本ステージでは、地元住民のみならず、観光客にも周知することが必要であり、旅行会社や交通事業者へ大会実施の周知を図っている。

 

■規制時間の短縮
福岡ステージ:全⾧150kmについて、大型交差点や迂回路がある地点を選別し、約18の区間(1区間約10km前後)に区間分けすることにより規制時間を短縮させる。

熊本ステージ:国道57 号線及び国道325 号線は、交通規制時間が⾧くなると渋滞が予測されるため、規制確認車輌が地点に近づくまで警察との連携をとり国道を通過する車両を優先させる。

大分ステージ: 基本的に信号交差点から信号交差点を一つの区分とし、14 の区分に分け、区分ごとに規制を行うことで、規制時間の短縮とコースへの誤進入の可能性を減少させている。日田市街地の周回路では規制時間が2 時間を超えるため、車列通過後の一定時間、一部の交差点からコースを横断させる。

 

■区間内のクリア(走行する車両がない状態)
規制の開始時点では、上下線ともに走行する一般車両が残存している。規制の開始とともに残存車両を区間外へ誘導するとともに、全ての車両が通行できるわき道からの進入を防ぐ。

 

■クリアの確認(規制確認車列)
規制区間をクリアにした後は、警備員によりわき道からの進入は防止されるが、万が一、脇道から車両が進入した場合に備え、競技車列の前方を規制確認車列が走行し、危険回避に努める。規制確認車列は、コース内に進入する車両やコースを妨げる車両を確認した場合、速やかにその車両をコース外に排出するか、または競技車列が通りすぎ規制解除となるまでその場に留めるかを判断する。進入車両がコース内に留まる場合は、後続するエスコートモトが規制解除までその車両に対応する。このような事案が発生した場合、規制確認車列内の大会本部車より、大会本部や関係車輛への発報を行い周知する。

 

■コース沿道の警備
大型交差点をはじめ信号のある交差点には、信号を取り扱う警察官が配置されるほか、少なくとも2名以上の制服警備員を配置し、コースへの進入車両を防ぐ。信号のない交差点や脇道においても、県警との協議により配置が必要と思われる箇所には制服警備員やセーフティーマーシャルを配置し、コースへの車両進入を防ぐ。民家等の車両の出入りが想定される箇所については、必ずコーンバーなどの資機材を設置するとともに、セーフティーマーシャルを配置する等して、コースへの進入を防ぐ。万が一、コースへの車両進入などを察知した場合は、制服警備員がコース外に誘導したり、発見者が本部へ緊急連絡をとり、本部から規制確認車列や関係車両へと伝達して、規制確認車列やエスコートモトなどが進入車両や関係車両の安全を確保するなどの措置を講じる。